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御嶽山噴火から考える火山噴火の傾向と対策

御嶽山 噴火_-_Google_検索.png



長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067メートル)の噴火で死者47名と戦後最悪の
被害となったそうです。

今回の事故で死亡が確認された方々を調べたところ、外傷性ショック死がほとんど
だったそうです。

つまり噴石が直接当たった為によるものです。

噴火当時、頂上の御嶽神社付近では直径10cm以上の石ころが時速300kmで降ってきた
という報道がなされていましたが、相当な威力ですよね。

もしヘルメットを被ったとしても助かる保証はないかもしれませんね。

また、神社付近には40〜50cmほどの火山灰が積もっていたとのこと。

この状況ではほぼなす術がないと思います。

魔法瓶くらいの分厚いものを持っていかないと厳しいです(笑)。

今回は火山噴火の仕組みから傾向と対策を考えていきたいと思います。

火山噴火の仕組み



なぜ火山が噴火するかを簡単に見ていきましょう。


そもそも火山には3種類程の種類があるのですが、日本のような島国にある火山
を海溝型と呼びます。


海溝型の火山について見ていきましょう。

日本は大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込んでいるような形になっています。(図1参照)

このプレートが年々沈んでいき、ひずみの限界がきて大陸プレートが跳ね上がる事で
地震が起こりますが、火山の場合は海洋プレートが沈んでいく事により溶岩がマグマに変化します。


マグマになると、周りの個体岩石よりも比重が小さくなるため、比重が同じ所まで上昇します。


それがマグマだまりとなり、マグマが供給され続けたり、プレートの押される力によって
飛び出していくことによって噴火するというメカニズムになっています。

ちなみに、火山が噴火した後はマグマだまりが無くなるため、岩石などが崩落してカルデラなど
を形成します。

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噴火による災害



噴火による災害を紹介していきます。

危険度が高いものから紹介します。(まあどれも危険すぎるのですが・・・)

・火砕流

高温の空気や水蒸気が一体となって急速に流れてくる現象です。

一番危険で逃げる事はほぼ不可能にちかいです。

噴火した後に山の一部の崩壊などによって引き起こされます。


通過する火砕流は時速数十キロから数百キロの速度で数百度の水蒸気諸々が
押し寄せてきます。

熱い雪崩がくると思ってもらえれば大丈夫です。

この辺は防ぎようが無いため、噴火警告があれば直ちに避難するしかないでしょう。


・大きな隕石

火山の噴火は高圧なため、爆発的な威力になります。そのため、噴火した場所付近
の岩石が吹っ飛んでくる事があります。

今回の死亡原因も噴石によるものですから、これもかなりの危険現象と言えます。


・融雪型火山泥流

これは積雪期の火山で噴火が起こったときになる現象です。

噴火の熱で雪が溶けてしまい、溶けた水がそのまま地表まで流れていき、道路や農村を
破壊していくという物です。

かなりの量の土砂が流れ込んでくるため、土砂災害に繋がります。


・火山灰

小さな岩石等で直径2mm以下のものを指します。

これの怖いところは風に流されて広範囲まで飛んでいくことです。

これにより都会などまで飛ばされ交通マヒや飛行機のエンジントラブルの原因にも
なる恐れがあります。

これ以外にも様々な災害が予想されますが、主要な災害の特徴を覚えるだけでも
対策に役立つと思います。


噴火の対策



噴火の対策ですが、はっきり言って噴火してからはどうしようもない
のが現状です。

火山付近にお住まいの方は迅速な避難をしてくださいしか言いようが無い
ですが、それだけでは記事を書いた意味が無いので、身近に出来ること
から書いていきます。


火山付近にお住まいの方

・ハザードマップの活用

ハザードマップは火山が噴火した場合に、何処が危険なのかを教えてくれます。

火山付近の市町村では自治体で配布される所もありますが、国土交通省の
ハザードマップポータブルサイトから情報を入手する事が出来ます。

ですが、いざ噴火した場合ネットが使えるかは微妙なので、常に印刷しておくと良いでしょう。

ハザードマップポータブルサイト


・避難場所をシミュミレーションしておく

火山が噴火したときに速やかに安全地帯まで逃げれるようにシミュレーションしておくといいでしょう。

安全地帯は噴火地点から30キロ圏外くらいがいいです。

年に1回くらいはおこなうと迅速に逃げられると思います。


・火山灰の対策や長期の生活が強いられても大丈夫な準備

地震対策でも書きましたが、火山が噴火して避難した場合
に避難所で長期に滞在するための準備を怠らないことです。

火山灰が蔓延している可能性が高いので、防塵マスクや防塵ゴーグルなどの灰が目や口に
入らないようにすること。

灰が蔓延しているときは車を運転しない事(エンジンがぶっ壊れます)

コンタクトレンズをしている方はすぐに眼鏡にかえること。

火山灰が目に入ったらこすらず水で洗う事などがあります。

また、非常食や水の入った500mlペットボトルや寒さ対策などの
防寒具なども事前に準備しておくといざという時に役に立ちます。

その他で安全地帯で必須のアイテムなどは地震対策でも書いていますので
良かったら見てみて下さい。

地震対策


最後に、地震対策と同様に常に最低限のシミュレーションと防災グッツを準備しとくと
いざという時に多いに助けてくれます。

ちょっとした準備であなたが生きるか死ぬかが決まるわけです。
これは大げさではなく本当ですのでぜひ対策してみてください。






























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